アクションカメラのトップブランド「GoPro」。
毎年秋に、新しいモデルは発表・発売されており、2023年には『GoProHERO12 Black』が発売しました。
そこで今回は、GoPro12の発売日、性能、GoPro11からの変化点・比較も紹介していきます。
・GoProHERO12の基本情報
・GoProHERO12の性能・11との変化点、比較
・GoProHERO12発表後の個人的な感想・本音
HERO12の発売日は9月13日、公式は9月6日に予約開始
引用:GoPro公式
発売日 | GoPro |
---|---|
GoProHERO12 | 2023年9月13日 |
GoProHERO11Mini | 2022年10月25日 |
GoProHERO11 | 2022年9月14日 |
GoProHERO10 | 2021年9月16日 |
GoProHERO9 | 2020年9月16日 |
GoProMAX | 2019年10月25日 |
GoProHERO12の発売日は2023年9月13日です。
公式サイトでは9月6日から予約開始します。
毎年、9月中旬に発売しており、今年も9月中旬に発表となりました。
9月6日YouTubeのGoPro公式よりHERO12の性能・PV配信
9月6日10時にYouTubeのGoPro公式よりHERO12の性能について配信がありました。
今年は日本語音声があり、とても分かりやすかったので、気になる方は参考に見てみましょう。
GoProHERO12の性能・HERO11との変化点、比較
HERO12・HERO11性能 比較表
変化点を一つずつ紹介していきます。
HERO12 | HERO11 | |
---|---|---|
価格 | ||
発売価格 | 62,800円 | 62,000円 |
寸法・重量 | ||
寸法 | 幅71.8x高さ50.8x奥行き33.6(mm) | |
重量 (カメラ + バッテリー) | 154g | |
レンズ口径 | F2.5 | |
バッテリー | 低温環境対応Enduroバッテリー付属 | |
マイク | 3マイク処理 3つのマイク ステレオオーディオ WAV形式 | |
前面スクリーン | 1.4インチカラーLCD | |
背面スクリーン | 2.27インチタッチLCD | |
スペック(性能) | ||
プロセッサー | GP2 | |
カメラタイプ | HERO (シングルレンズ) | |
イメージセンサー | 1/1.9インチCMOS 27.6MPの有効画素数 (5599×4927) | |
カラー | 8ビットカラー 4K以上:10ビットカラー | |
35mm相当の焦点距離 | 最小=12mm、最大=39mm | |
レンズ画角 | HyperView、SuperView、広角、リニア、リニア + 水平ロック | |
写真最高画素数 | 27.13MP | |
バッテリー時間 | 5.3K60撮影:最大70分 1080P撮影:最大155分 | 5.3K60撮影:最大35分 1080P撮影:最大80分 |
トップビデオモード | 5.3K: 8:7 (5312×4648) 5.3K: 16:9 (5312×2988) | 5.3K: 8:7 (5312×4648) 5.3K: 4:3 (5312×3984) 5.3K:16:9 (5312×2988) |
ビデオの解像度 / FPSの概要 | 5.3K (8:7) @30/25/24fps 5.3K (16:9) @60/50/30/25/24fps 4K (8:7) @60/50/30/25/24fps 4K (9:16) @60/50/30/25fps 4K (16:9) @120/100/60/50/30/25/24fps 2.7K (4:3) @120/100/60/50fps 2.7K (16:9) @240/200fps 1080 (9:16) @60/50/30/25fps 1080p (16:9) @240/200/120/100/60/50/30/25/24fps | 5.3K (8:7) @30/25/24fps 5.3K (4:3) @30/25/24fps 5.3K (16:9) @60/50/30/25/24fps 4K (8:7) @60/50fps 4K (4:3) @60/50/30/25/24fps 4K (16:9) @120/100/60/50/30/25/24fps 2.7K (4:3) @120/100/60/50fps 2.7K (16:9) @240/200/120/100/60/50fps 1080p (16:9) @240/200/120/100/60/50/30/25/24fps |
HDRビデオ | 5.3K (16:9) 30/25/24fps 4K (8:7) 30/25/24fps 4K (16:9) 60/50/30/25/24fps | × |
写真モード | 標準の写真、バーストフォト、ナイトフォト | |
写真の出力 | SuperPhoto、HDR、標準RAW | |
スローモーション | 最大8倍(2.7Kor1080p) | |
手振れ補正 | HyperSmooth 6.0 | HyperSmooth 5.0 |
アスペクト比 | 16:9、9:16、4:3、8:7 | 16:9、4:3、8:7 |
水深耐久性 | 10m | |
ボイスコントロール | 14種のコマンド 11言語 (6つのアクセント含む) | |
画面上のショートカット | カスタマイズ可能 | |
タイムワープビデオ | TimeWarp 3.0 | |
タイムコード同期 | 〇 | × |
タイムラプス機能 | 最大5.3K | |
顔と笑顔の検出機能 | 〇 | |
HindSight機能 | 〇 | |
PTProtune機能 | 〇 | |
Webカメラモード | 最大1080p30 | |
ZOOM | 最大2倍 | |
デュレーションキャプチャー機能 | 〇 | |
スケジュールキャプチャー機能 | 〇 | |
その他 | ||
GPS機能 | × | GPS、GLONASS、GALILEO |
Wi-Fi | 2.4GHz 5GHz | |
Bluetooth | 〇 | |
Quikアプリへの接続 | 〇 | |
リモートコントロール | The Remote (ザ リモート) 防水リモートシャッター Volta Quikアプリ | The Remote (ザ リモート) Volta Quikアプリ |
エコシステムサポート | 〇 | |
出力 | HDMI出力 | |
コネクター | USB-C | |
SDカード | V30またはUHS-3以上のmicroSD™ x1 | |
充電時間 | 約3時間 (1A / 5W) | |
急速充電 | 約3時間 (1A / 5W) | |
動作温度 | -10º C – 35º C |
価格
HERO12 | HERO11 | |
---|---|---|
発売価格 | 62,800円 | 62,000円 |
現在価格 | 62,800円 | 54,800円 |
ドルと円では為替の影響もありますが、HERO12とHERO11では発売時の値段に大きな変化はなく、HERO12は62,800円です。
HERO11は1年経過し、公式価格で54,800円まで低下していました。
バッテリー時間が最大2倍
HERO12 | HERO11 | |
---|---|---|
バッテリー時間 | 5.3K60撮影:最大70分 1080P撮影:最大155分 | 5.3K60撮影:最大35分 1080P撮影:最大80分 |
電源管理機能の見直し、処理効率化を図り、低温環境でも長時間の撮影が可能になりました。
FPS機能の向上
HERO12 | HERO11 | |
---|---|---|
ビデオの解像度 / FPSの概要 | 5.3K (8:7) @30/25/24fps 5.3K (16:9) @60/50/30/25/24fps 4K (8:7) @60/50/30/25/24fps 4K (9:16) @60/50/30/25fps 4K (16:9) @120/100/60/50/30/25/24fps 2.7K (4:3) @120/100/60/50fps 2.7K (16:9) @240/200fps 1080 (9:16) @60/50/30/25fps 1080p (16:9) @240/200/120/100/60/50/30/25/24fps | 5.3K (8:7) @30/25/24fps 5.3K (4:3) @30/25/24fps 5.3K (16:9) @60/50/30/25/24fps 4K (8:7) @60/50fps 4K (4:3) @60/50/30/25/24fps 4K (16:9) @120/100/60/50/30/25/24fps 2.7K (4:3) @120/100/60/50fps 2.7K (16:9) @240/200/120/100/60/50fps 1080p (16:9) @240/200/120/100/60/50/30/25/24fps |
ビデオの通常撮影のFPSが一部向上しました。
また、HERO12からアスペクト比9:16が追加となりました。スマートフォン形状の縦のアスペクト比です。
撮影中に変更可能で、撮影がより楽になりました。
HDR Video新搭載
HERO12 | HERO11 | |
---|---|---|
HDRビデオ | 5.3K (16:9) 30/25/24fps 4K (8:7) 30/25/24fps 4K (16:9) 60/50/30/25/24fps | × |
HERO12より新搭載されたHDR VIDEO。
複数の動画を合成し、暗所と明所をコントロールし、白飛びや黒つぶれを減少してより鮮やかな撮影が可能となりました。
HDRVIDEOは4K以上の高画質の撮影で可能です。
写真性能の大きな変化なし
HERO12 | HERO11 | |
---|---|---|
写真最高画素数 | 27.13MP | |
写真モード | 標準の写真、バーストフォト、ナイトフォト | |
写真の出力 | SuperPhoto、HDR、標準RAW |
公式では、SuperPhotoの処理性能が向上したことは取り上げていましたが、新搭載の機能はありませんでした。
HDRphotoはHERO11から搭載されているため、新搭載ではありません。
手振れ機能が向上
HERO12 | HERO11 | |
---|---|---|
手振れ補正 | HyperSmooth 6.0 | HyperSmooth 5.0 |
手振れ機能は毎年向上しており、今年もHyperSmooth6へ進化。
リアルタイムデータ分析性能が4倍に向上、自動ブースト機能も向上し、手振れが強度の場合は自動でクロップ(画像を切り取り)して手振れを減少され安定性を向上しています。
タイムコード同期機能が新搭載
HERO12 | HERO11 | |
---|---|---|
タイムコード同期 | 〇 | × |
タイムコードシンクロは、複数のカメラのメタデータを同期する機能です。
メタデータの同期により、編集ソフトで、ビデオやオーディオの位置合わせをすばやく簡単に行えます。
GoPro専用アプリのGoPro Quikで同期しQRコードで簡単にシンクロすることができます。
Bluetooth Audio Support 機能新搭載
HERO12 | HERO11 | |
---|---|---|
Bluetoothデバイスの接続 | 〇 | × |
ボイスコントロール | 14種のコマンド 11言語 (6つのアクセント含む) |
Bluetooth Audio SupportはAirPodsなどのワイヤレスイヤホンと連携し、音声を遠隔で入力することができるようになりました。
また、Bluetoothを通して音声にて電源を入れたり、録画を開始することができます。元よりボイスコントロール機能はありましたが、HERO12はAirPodsを通して音声コントロールできるようになりました。
外観・見た目が殆ど変化なし
HERO12 | HERO11 | |
---|---|---|
寸法・重量 | ||
寸法 | 幅71.8x高さ50.8x奥行き33.6(mm) | |
重量 (カメラ + バッテリー) | 154g | |
レンズ口径 | F2.5 | |
バッテリー | 低温環境対応Enduroバッテリー付属 | |
マイク | 3マイク処理 3つのマイク ステレオオーディオ WAV形式 | |
前面スクリーン | 1.4インチカラーLCD | |
背面スクリーン | 2.27インチタッチLCD |
見た目上の変化は殆どありません。
GoProHERO10から殆ど変化がないため、アクセサリーを併用することが可能です。
性能変化まとめ
・処理効率や電源機能の向上によりバッテリー時間が最大2倍。
・HDRVideoが新搭載され、暗所と明所の白飛びや黒つぶれを減少。
・手振れ機能が毎年のように向上。
・タイムコード同期機能で複数のGoProを同期し、編集が楽に。
・Bluetooth Audio Support機能でワイヤレスイヤホンと連携し、音声を遠隔で入力、ボイスコントロールで電源を入れることや録画を開始することが可能に。
・写真性能の大きな変化なし。
・外観・見た目の変化なし。
愛用者の感想
GoProHERO12の良かったポイント
まずはGoProHERO12の発表を聞いて、良い印象を挙げていきます。
〇良かった点
・処理効率や電源機能の向上によりバッテリー時間が最大2倍。
・HDRVideoが新搭載され、暗所と明所の白飛びや黒つぶれを減少。
・Bluetooth Audio Support機能でワイヤレスイヤホンと連携し、音声を遠隔で入力、ボイスコントロールで電源を入れることや録画を開始することが可能。
〇理由
・まずはバッテリー時間が2倍になったこと。これはGoProを使用している人なら分かると思いますが、バッテリーの消耗がかなり激しいのがデメリットでした。時間が伸びたことは単純に嬉しいです。気になる点は特に消耗が大きいのが、寒い場所での消耗。公式では気温が低い環境でのバッテリー時間の向上も挙げていたので、それがどれだけ向上したか気になるところです。
・HDRVideoが新搭載は、正直4K以上しか撮影できないのは、デメリットに感じますが機能として搭載されたことはメリットだと思います。
・Bluetooth Audio Support機能は個人的には一番良かった点だと思います。音声入力ができることはYouTubeなどの配信をしたい方にはおすすめですし、GoPro自体のaudio出力がそこまで良くないことと、遠隔で出力できるのは大きなメリット。また遠隔操作で電源を入れたり、録画を開始できるのは、とても便利だと感じました。
GoProHERO12の残念だった点
次に個人的に残念だった点をいくつか挙げていきます。
〇残念だった点
・外観、見た目に変化なし。
・劇的な性能の変化がなかったこと。
・GoProMAXの後続機の発表なし。
〇理由
・一番残念だった点は、外観・見た目上に大きな変化がなかったことです。GoProは、毎年発売しており毎年のように劇的な変化は現実的ではないのは理解しています。ただ、GoProHERO9以降10~12まで外観に変化が殆ど見られないのは、代わり映えのしない、インパクトに欠けるのが本年です。特に毎年購入しているユーザーとしては寂しかったです。ただ、最近のスマートフォンも大きな変化がないのも現状であり、似たような状況だと感じています。
・二番目には性能面や利便性で大きな変化がなかったことです。バッテリー時間が最大2倍に伸びたことやBluetooth Audio Support機能で利便性が向上したのは良かった点ではありますが、向上してきたGoProの性能の中でここ数年停滞しているように感じていたため、飛躍的な変化が欲しかったのが本音でした。
・GoProMAXの後続機の発表がなかったことです。GoProMAXレンズがHERO11から交換レンズとしてアクセサリーに追加されており、MAXに近い視野角で撮影できるようになったのは利点ではありますが、個人的にはGoProMAX2などの後続機の発表を期待していました。昨年も期待しており、GoProMiniが発売され、別の形でGoProを盛り上げたのは納得できましたが、今年こそはGoProMAXの後続機の期待が大きかった面残念でした。しかし、GoProMAXやMiniは10月に発売しているため、今年の秋に発表があることも期待しています。
GoProの購入を迷っている方におすすめは
GoProを初めて購入する方にはGoProHERO12orHERO11がおすすめ
GoProHERO12の残念な点も挙げましたが、毎年新作が発表される中で当然新しい機種が一番性能として高いです。
そのため、初めて購入する方にはHERO12がおすすめです。
金額的に出費を抑えたい方には、徐々に値下がりしている昨年発表したHERO11もしくはその前作HERO10がおすすめです。
GoProを持っているが買い替えたい方は
GoProを持っているが新しく買い替えは、HERO8以前の機種であれば最新の機種に変えることをお勧めします。
特にGoProはフリマアプリでも大きく価値を落とすわけではないので、古い機種を売って購入しても良いかもしれません。
GoProHERO9以降を持っている方は正直購入しなくても良いかもしれません。明確な変化点が自分の撮影目的に対してメリットとなれば購入しても良いかもしれません。