デジタルカメラには幾つもの専門用語があります。
その中でも、APS-C・マイクロフォーサーズのレンズ交換式デジタルカメラを購入した方には35㎜換算という言葉知っているでしょうか。
聞いたことはあるけど、詳しくどんな意味か分からないという方も少なくはないでしょう。
カメラレンズを購入するときや、撮影をするときに役立つため是非知ってほしい情報です。
そこで今回は、35㎜換算について詳しく説明していきます。
●35㎜換算とは!?
●計算式、計算例
●センサーサイズや焦点距離、画角について細かく解説
●35㎜換算の由来
35㎜換算とは!?
〇35㎜換算とは!?
デジタルカメラには35㎜フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズの3種類の規格があります。
3種類の規格はセンサーサイズがそれぞれ違い、センサーサイズの違いによってレンズの焦点距離が変化します。
そのため、APS-Cとマイクロフォーサーズの焦点距離を35㎜フルサイズに合わせることを35㎜換算といいます。
計算式と例
APS-Cとマイクロフォーサーズではそれぞれ計算式が違います。
焦点距離×1.5倍(canonの場合のみ1.6倍)=○○㎜
APS-Cの場合はレンズの焦点距離の1.5倍の数値が35㎜換算となります。
Canon以外の製品の場合は1.5倍で統一されていますが、Canonは1.6倍で計算します。
焦点距離×2倍=○○㎜
マイクロフォーサーズの場合は統一して2倍です。
計算例
上の画像の焦点距離16-35㎜のレンズの場合、
〇APS-Cの場合
16×1.5、35×1.5の24-52.5㎜です。
〇マイクロフォーサーズの場合
16×2、35×2の32-70㎜です。
詳しい解説
これまでは完結にお伝えしましたが、ここからはカメラを始めた方でも分かるように詳しく説明していきます。
① センサーサイズの違い
レンズ交換式デジタルカメラには基本的に3種類のセンサーサイズがあります。
フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズの3種類あり、
センサーサイズが変わるとカメラ性能や値段、カメラの大きさに大きな影響を及ぼします。
また、センサーサイズが変わると焦点距離や画角が変わってきます。
次はそれについて紹介していきます。
② 焦点距離とは
③ センサーサイズと焦点距離、画角の関係について
センサーサイズが変化すると同じレンズ、同じ焦点距離でも見える画角が変わってきます。
センサーサイズが大きければより広角に、小さければ狭角になります。
上の画像にあるように同じ位置から撮影してもセンサーサイズによって画角や焦点距離は大きく変わります。
④ 35㎜換算の由来
35mmというのは、デジタルカメラが登場する以前のフィルムカメラで使われていた「35mmフィルム」を指しています。
35mmフィルムの大きさで「フルサイズ」と呼ばれるイメージセンサーが作られました。
35mmフィルムが用語として使われているのは、単に昔から使われていることが理由です。