ミラーレスカメラは一眼レフカメラに変わり、デジタルカメラの主流になっています。
これからスマートフォンではない本格的なカメラを購入するならミラーレスカメラがおすすめです。
そこで今回は、初めて本格的なカメラを購入する初心者の方向けにミラーレスカメラの基本情報と安くて高性能なミラーレスカメラを紹介していきます。
- ミラーレスカメラとは…
- スマートフォンや一眼レフカメラとの違い
- ミラーレスカメラを選ぶ基準
- おすすめミラーレスカメラ
ミラーレスカメラとは… 一眼レフカメラとの違い
カメラに興味を持つと、疑問に思うのが一眼レフカメラとミラーレスカメラの存在ではないでしょうか。
そもそも、「一眼レフカメラ⁉ミラーレスカメラ⁉何が違うの⁉」と思うのではないでしょうか。
●一眼レフカメラとは…
レンズから取り入れた光を鏡(ミラー)に反射させて光学ファインダーにて情報を映し出すカメラです。
●ミラーレスカメラとは…
ミラーレスカメラは一眼レフカメラから鏡(ミラー)を外したカメラです。内部には電子イメージセンサーを採用していることで鏡が必要ありません。鏡を無くしたことによって軽量化を図ることができ、携帯性・デザイン性に優れています。以前までは一眼レフカメラに性能で劣る声が多くありましたが、近年はより高性能なカメラが発売されています。
今買うならミラーレスカメラを選択すべき!
デジタルカメラの中で特に人気が高いのが一眼レフカメラとミラーレスカメラです。
10年程前はデジタルカメラ=一眼レフカメラであり、それほどに一眼レフカメラ1強の時代でした。
しかし、数年前からミラーレスカメラの人気が徐々に高まり、
2020年のデジタルカメラ売り上げ台数は
一眼レフカメラ:237万台
ミラーレスカメラ:293万台
2020年、はじめてミラーレスカメラの売り上げが一眼レフカメラの売り上げを超えました。
また国内、海外ともに一眼レフカメラの売り上げを超えています。
2021年:Nikonが一眼レフカメラの国内生産を終了
2021年4月7日、Nikonが一眼レフカメラの本体の国内生産を年内で終了することが発表されました。
また、約2年は新作を発売しておらず、今後も縮小傾向だと思われます。
2025年には完全に一眼レフカメラから撤退することが発表され、スマートフォンの普及による収入減少やミラーレスカメラへの完全移行によるものだと思われます。
今後の一眼レフカメラの立ち位置が気になるところです。
以上のことから、今から始める人はミラーレスカメラを選択することがおすすめです!!
ミラーレスカメラとスマートフォンの違い
近年、スマートフォンのカメラ機能の向上により、「わざわざカメラを買う必要ってあるの」と思う方もいるでしょう。
ミラーレスカメラとスマートフォンの最大の違いはセンサーの大きさにあります。
上の画像でも分かるようにスマートフォンとミラーレスカメラのレンズの大きさは数倍以上あります。また、センサーのサイズもスマホ数倍あります。
センサーは光・情報を取り込むため、画質に直結します。
そのためミラーレスはスマホに比べ高画質の写真・動画を取ることができます。
スマホには十分にできないボケ感を作ることができます。
被写体の周りをボケさせることで被写体を強調することができます。
スマホにもポートレート機能がありますが、ミラーレスのボケ感は段違いですし、ボケ感のレベルを調整することもできます。
またレンズ交換ができるため、夜、遠く被写体を撮りたい時など、スマホにはできない難易度の高い環境下にも適しています。
ミラーレスカメラを選ぶ基準
実際にカメラを選ぶ際に選択基準を決めておくことでスムーズに自分の買いたいものを決めることができます。
一番気になるのは価格だと思いますが同じ価格帯でも大きく性能が変わることがあるのでそっかりと項目別に説明していきます。
① センサーサイズ
センサーサイズとはボディについているレンズからの情報を読み取る部分のことを指します。
センサーサイズが大きくなればなるほど性能面も上がりますが、その分値段や大きさ、重さも上がります。
一般的にミラーレスカメラにはフルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズの3種類からセンサーサイズが指定されることが多く、安価で初心者におすすめのカメラはASP-Cです。
② 大きさ・重さ・持ちやすさ
カメラを使用する面で大きさと重さは重要です。
スマートフォンは軽くて手軽に使用できる携帯性が強みですが、ミラーレスカメラはスマートフォンに比べると重たく、大きいです。
個人的には大きさや重さになれましたが、これからカメラを始める方には軽量でコンパクトなカメラをおすすめします。
③ 画素数
カメラの性能を見るときに、性能を数値化しやすい値のひとつです。
一概に画素数=高性能ではありませんが、見ておくべき数値のひとつです。
④ オート機能・操作性
ミラーレスカメラはスマホのカメラとは違い細かく設定して撮影することが多いです。
最初は専門用語や知識がないので、何が良いのか分からず戸惑うこともあります。
そんな時に助かるのが「オート機能」です。
自動で設定し、最適化して撮影できるため誰でも綺麗に撮影できます。
⑤ 携帯性
軽さ、重さなどはもちろんですが
ここ数年、Wi-FiやBluetooth機能に対応しているモデルが発売されています。
以前までは撮影した後にメモリカードを取り出してパソコンに入れてスマートフォン
に入れていました。これが結構面倒なんです。
しかしWi-FiやBluetooth機能があれば、撮った後にすぐスマホに送信することができます。
そのため旅行など出先で撮ってすぐにスマホに送りSNSに投稿することもできます。
⑥ 発売年数
安くて高性能なミラーレスカメラの特徴として、発売して数年以上経過していることが多いです。
言わば、型落ち製品。
発売した当初は、15万円程度でも数年経過すれば10万円以内で購入できる商品もあります。
⑦ レンズキットの有無
ミラーレスカメラはレンズ交換式のデジタルカメラです。
そのため、一般的にカメラボディを購入してもレンズが付属していません。
レンズキットはカメラを購入するとレンズが付属してきます。
ダブルレンズキッドは2本レンズが付属します。
レンズ1本でも数万することが多いので安くしたい方にはレンズキットがおすすめです。
初心者におすすめミラーレスカメラ
① a6400
α6400 | |
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メーカー | SONY |
発売日 | 2019年2月22日 |
価格 | 約8万 |
レンズキット価格 | ダブルズームレンズ:約10万 パワーズームレンズ:約9万 |
センサーサイズ | APS₋C |
重量 | 359g |
画素数 | 2420万画素 |
フォーカス検出方法 | ファストハイブリッドAF |
測距点数 | 425点 |
動画サイズ | 4K (24p) |
ISO感度 | ISO100~32000 |
シャッタースピード | 1/8000-30秒 |
その他機能 | Wi-Fi Bluetooth 瞳AF |
α6400の発売は2019年2月。発売から約3年経過しても人気の高い機種。発売当初から注目度が高く、現在では価格が少し低下してコストパフォーマンスが向上。非の打ち所がなく、初心者~中級者まで幅広いニーズがある。2021年11月に半導体不足により発売を中止していたが、2022年6月に発売を再開。
●α6400 ボディ
●6400 レンズキッド
② a6600
α6600 | |
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メーカー | SONY |
発売日 | 2019年11月1日 |
価格 | 約15万 |
レンズキット価格 | ズームレンズ:約18万 |
センサーサイズ | APS₋C |
重量 | 418g |
画素数 | 2420万画素 |
フォーカス検出方法 | ファストハイブリッドAF |
測距点数 | 425点 |
動画サイズ | 4K (24p) |
ISO感度 | ISO100~32000 |
シャッタースピード | 1/4000-30秒 |
その他機能 | Wi-Fi Bluetooth 瞳AF ボディ内手ぶれ補正 |
α6600は、2019年11月に発売されたα6400の後続機種として発売された。バッテリーが約2倍まで増加。ボディ内手振れ補正も追加された。α6400に比べ5万円程度高いため、そこは財布との相談。
③ a7Ⅲ
α7Ⅲ | |
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メーカー | SONY |
発売日 | 2018年3月23日 |
価格 | 約24万 |
センサーサイズ | フルサイズ |
重量 | 650g |
画素数 | 2420万画素 |
フォーカス検出方法 | ファストハイブリッドAF |
測距点数 | 693点 |
動画サイズ | 4K (24p) |
ISO感度 | ISO100~51200 |
シャッタースピード | 1/8000-30秒 |
その他機能 | Wi-Fi Bluetooth 瞳AF ボディ内手ぶれ補正 |
α7Ⅲは、2018年3月に発売されたα7Ⅱの後続機種として発売された。前機種に比べて画像処理エンジンが進化して性能面が底上げされた機種。フルサイズで値段は20万以上するため、初心者としては勇気がいる値段。ただ、高性能なカメラを使用したいのであれば検討したい。
④ VLOGCAM ZV-E10L
VLOGCAM ZV-E10L | |
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メーカー | SONY |
発売日 | 2021年9月17日 |
価格 | 約7万 |
レンズキット価格 | パワーズームレンズキット:約9万 |
センサーサイズ | APS₋C |
重量 | 690g |
画素数 | 2420万画素 |
動画サイズ | 4K (24p) |
ISO感度 | ISO100~32000 |
シャッタースピード | 1/4000-30秒 |
その他機能 | Wi-Fi Bluetooth 瞳AF |
2021年9月17日に発売されたレンズ交換型Volgに特化したミラーレスカメラ。αシリーズの性能を活かし、動画に特化されているため、動画を中心に使用する方にはおすすめ。
⑤ EOS Kiss M2
EOS Kiss M2 | |
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メーカー | Canon |
発売日 | 2020年11月27日 |
価格 | 約7万 |
レンズキット価格 | ダブルズームレンズ:約10万 標準ズームレンズ:約10万 |
センサーサイズ | APS₋C |
重量 | 388g |
画素数 | 2410万画素 |
動画サイズ | 4K (24p) |
ISO感度 | ISO100~25600 |
その他機能 | Wi-Fi Bluetooth 瞳AF |
2020年末に発売された人気モデルのEOSKissMの後続機種。EOSKissMの人気をそのままに約10万円で購入できる。ミラーレスカメラの中では比較的安く、使いやすさを重視した、Canonのエントリーモデルとしては申し分ない。
〇EOS Kiss M2 ボディ
〇EOS Kiss M2 レンズキッド
⑥ EOS R10
EOS R10 | |
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メーカー | Canon |
発売日 | 2022年7月28日 |
価格 | 約14万 |
レンズキット価格 | レンズキッド:約19万 |
センサーサイズ | APS‐C |
重量 | 429g |
画素数 | 約2420万画素 |
動画サイズ | 4K (30p) |
ISO感度 | ISO100~32000 |
シャッタースピード | 1/4000-30秒 |
その他機能 | Wi-Fi Bluetooth |
2022年7月に発売したCanonのAPS‐Cの最新モデル。最新モデルということもあり、高性能AF機能、最高約15枚/秒と連写性能も高い。発売してから間もないため値段少し高めであるが、最新モデルを購入したいのであればおすすめ。
〇EOS R10 ボディ
〇EOS R10 レンズキッド
⑦ EOS RP
EOS RP | |
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メーカー | Canon |
発売日 | 2018年10月26日 |
価格 | 約13万 |
レンズキット価格 | レンズキッド:約16万 |
センサーサイズ | フルサイズ |
重量 | 660g |
画素数 | 約3030万画素 |
動画サイズ | 4K (30p) |
ISO感度 | ISO100~40000 |
シャッタースピード | 1/8000-30秒 |
その他機能 | Wi-Fi Bluetooth |
EOS RPの発売は2018年10月。Canonとして初めてフルサイズのセンサーを搭載したミラーレスカメラ。AF速度が0.05秒と脅威のAF機能。値段はボディ13万、レンズキッドで20万以下とフルサイズのミラーレスカメラとしては安価。
⑧ PEN E-PL10
PEN E-PL10 EZ | |
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メーカー | OLYMPUS |
発売日 | 2019年11月22日 |
価格 | 約5万 |
レンズキット価格 | ダブルズームレンズ:約7万 |
センサーサイズ | APS₋C |
重量 | 380g |
画素数 | 1605万画素 |
動画サイズ | 4K (24p) |
ISO感度 | ISO100~25600 |
シャッタースピード | 1/4000秒 |
その他機能 | Wi-Fi Bluetooth |
OLYMPUSのPENシリーズ。2019年11月に発売されてから根強い人気。ダブルレンズキッドで約7万で購入できるためエントリーモデルや女性におすすめ。
〇PEN E-PL10 ボディ
〇PEN E-PL10 レンズキッド
⑨ Z50
Z50 | |
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メーカー | Nikon |
発売日 | 2019年11月22日 |
価格 | 約10万 |
レンズキット価格 | ダブルズームレンズ:約14万 |
センサーサイズ | APS₋C |
重量 | 395g |
画素数 | 2088万画素 |
動画サイズ | 4K (24p) |
ISO感度 | ISO100~51200 |
シャッタースピード | 1/8000-30秒 |
その他機能 | Wi-Fi Bluetooth 瞳AF |
2019年に発売したNikonのミラーレスカメラ。高性能で初心者から中級者までにいおすすめ。