SONYのミラーレスカメラで人気が高いのがハイアマチュアモデルである、「α7」シリーズです。
大定番のα7Ⅲをはじめとし、2020年10月にはα7Ⅲの性能そのままに軽量でコンパクト化した『α7c』。
2021年12月にはα7Ⅲの次世代機種である『α7Ⅳ』を発売しました。
『α7c』と『α7Ⅳ』はSONYのフルサイズミラーレス一眼カメラの最新機種であり、どれを購入するか悩ましいところです。
そこで今回は、『α7c』と『α7Ⅳ』の性能を比較していきます。
●α7cとα7Ⅳの性能を比較
●α7c、α7Ⅳは○○な人におすすめ
SONYミラーレスカメラ一覧
プロフェッショナルモデル
機種名 | 発売日 |
---|---|
α9 | 2017年5月26日 |
α9Ⅱ | 2019年11月1日 |
α1 | 2021年3月19日 |
ハイアマチュアモデル
機種名 | 発売日 |
---|---|
α7Ⅱ | 2014年12月5日 |
α7RⅡ | 2015年8月7日 |
α7RⅢ | 2017年11月25日 |
α7Ⅲ | 2018年3月23日 |
α7RⅣ | 2019年9月6日 |
α6600 | 2019年11月1日 |
α7SⅢ | 2020年10月9日 |
α7c | 2020年10月23日 |
α7Ⅳ | 2021年12月17日 |
エントリーモデル
機種名 | 発売日 |
---|---|
α6000 | 2014年3月14日 |
α6100 | 2019年10月25日 |
α6400 | 2019年2月22日 |
α7Ⅳ・α7cの比較表
α7Ⅳ | α7c | |
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画像 | ||
基本情報 | ||
発売日 | 2021年12月17日 | 2020年10月23日 |
メーカー商品希望価格 | 約33万円 | 約24万円 |
最新価格 | 約30万円 | 約20万円 |
レンズマウント | Eマウントレンズ | |
撮像素子 | 35mmフルサイズ(35.8×23.9mm) | |
外観・寸法 | ||
質量(本体のみ) | 約573g | 約424g |
質量(バッテリー+SDカード) | 約658g | 約509g |
外形寸法 | 約131.3×96.4x79.8㎜ | 約124.0×71.1×59.7㎜ |
液晶モニター | 7.5㎝ | |
モニター可動方式 | バリアングル | |
メニュータッチ機能 | ○ | × |
シャッター閉鎖機能 | ○ | × |
カメラ性能 | ||
画像処理エンジン | BIONS XR | BIONS X |
カメラ有効画素数 | 約3300万画素数 | 約2420万画素 |
総画素数 | 約3410万画素数 | 約2530万画素 |
検出素子 | ExmorR CMOS センサー | |
検出方式 | ファストハイブリッドAF | |
測距点数 | 759点 | 693点 |
瞳AF | 人物、動物、鳥 | 人物、動物 |
シャッター速度範囲 | 静止画撮影時:1/8000-30秒 動画撮影時: 1/8000-1/4秒 | 静止画撮影時:1/4000-30秒 動画撮影時:1/4000-1/4秒 |
連写速度 | 最大約10コマ/秒 | |
ISO感度(推奨露光指数) | 静止画:ISO100-51200 動画:ISO100-51200 | |
総ドット数 | ファインダー: 3,686,400ドット 液晶モニター: 1,036,800ドット | ファインダー: 2,359,296ドット 液晶モニター: 921,600ドット |
動画記録形式 | XAVC S、XAVC S-I、XAVC HS、4:2:2 10bit | |
4K撮影 | 60P、24P | 30P、24P |
手振れ補正機能 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 | |
補正効果 | 5.5段 | 5段 |
その他 | ||
使用電池 | NP-FZ100 | |
撮影可能枚数・時間 | 静止画:約520枚 動画:約100分 | 静止画:約680枚 動画:約140分 |
使用温度範囲 | 0ー40℃ |
α7Ⅳとα7cの比較・変更点
発売日
α7Ⅳ | α7c | |
---|---|---|
発売日 | 2021年12月17日 | 2020年10月23日 |
「α7Ⅳ」は2021年12月に発売された、フルサイズ用のミラーレスカメラの最新機種です。
人気機種であるα7Ⅲの後続機種として発売しました。
「α7Ⅽ」は2020年10月に発売し、α7Ⅲの性能をそのままに、よりコンパクト化したミラーレスカメラを発売しました。
それぞれコンセプトが違い、コンパクト化した「α7Ⅽ」と高性能化した「α7Ⅳ」という印象です。
価格
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
メーカー商品希望価格 | 約33万円 | 約24万円 |
最新価格 | 約30万円 | 約20万円 |
価格は「α7Ⅳ」が約30万、「α7Ⅽ」が約20万円と約10万円の差があります。
外観・寸法
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
質量(本体のみ) | 約573g | 約424g |
質量(バッテリー+SDカード) | 約658g | 約509g |
外形寸法 | 約131.3×96.4x79.8㎜ | 約124.0×71.1×59.7㎜ |
「α7Ⅽ」は世界最小、最軽量のフルサイズミラーレス一眼カメラです。
それが最大の特徴であす。
「α7Ⅳ」は一般的なフルサイズミラーレス一眼カメラの重量と大きさであり、性能面を考慮すると軽量な方であるが、「α7Ⅽ」と比較すると150gも重たく大きい。
「α7Ⅳ」と「α7Ⅽ」は外観と寸法が一番の差があります。
液晶モニター
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
液晶モニター | 7.5㎝ | |
モニター可動方式 | バリアングル | |
メニュータッチ機能 | ○ | × |
モニタードット数 | 1,036,800ドット | 921,600ドット |
液晶モニターの大きさは変わらず、バリアングル機能です。
「α7Ⅽ」に比べ「α7Ⅳ」はモニターのドット数が向上し、より画質が向上しました。
また、「α7Ⅳ」では液晶モニターでのメニューのタッチ機能が追加されました。
シャッター閉鎖機能
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
シャッター閉鎖機能 | ○ | × |
「α7Ⅳ」からの新機能に電源がOFFにするときにシャッターが閉じる機能が追加されました。
これにより、レンズを外す際にイメージセンサーにゴミやホコリが付着しにくくなります。
「α7Ⅽ」にはこの機能はありません。
画像処理エンジン
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
画像処理エンジン | BIONS XR | BIONS X |
「α7Ⅽ」が搭載している「BIONZ X」はひと世代前の画像処理エンジンです。
α7Ⅳでは最新の画像処理エンジンを採用しています。
上位モデルであるα1やα7sⅢに搭載された最新の画像処理エンジン「BIONZ XR」採用しています。
従来のα7Ⅲが搭載している「BIONZ X」の最大約8倍の高速処理が可能となりました。
イメージセンサー・画素数
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
検出素子 | ExmorR CMOS センサー | |
カメラ有効画素数 | 約3300万画素数 | 約2420万画素 |
総画素数 | 約3410万画素数 | 約2530万画素 |
カメラの有効画素数がα7Ⅳで約3300万画素となり、α7Cの約2420万画素から大幅に向上しました。
フォーカス機能
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
検出方式 | ファストハイブリッドAF | |
測距点数 | 759点 | 693点 |
瞳AF | 人物、動物、鳥 | 人物、動物 |
「α7Ⅽ」のAF機能の測距点数は693点で、「α7Ⅳ」の測距点数は759点配置されています。
「α7Ⅳ」オートフォーカスの検出範囲としてイメージセンサーの撮影領域の約94%に配置されており、測距点数は最上位モデルであるα1と同等の選択範囲が可能です。
高速性と追随性に優れた位相差AFと高精度なコントラストAFを併用するファストハイブリッドAFシステムがさらに進化されました。
瞳AF機能は新画像処理エンジンBIONZ XRにより、検出能力がさらに向上しています。
「α7Ⅽ」の瞳AF機能は人物、動物をトラッキングし、左右の瞳を選択することができます。
「α7Ⅳ」は人物、動物に加え、鳥の左右の瞳を選択すること、トラッキングすることが可能です。
また、αシリーズで初めて動画撮影時の鳥のリアルタイム瞳AF機能が対応となりました。
連写速度
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
連写速度 | 最大約10コマ/秒 |
連写速度は最大10コマ/秒と連写速度に変更ありませんでした。
ISO感度
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
ISO感度(推奨露光指数) | 静止画:ISO100-51200 動画:ISO100-51200 |
ISO感度はα7Ⅳとα7Cで変更はありませんでした。
常用ISO感度は100-51200(静止画、動画共通。静止画拡張時50-204800、動画拡張時100-102400)。
すべての感度域で適切にノイズを低減させ、幅広いダイナミックレンジを実現しています。
シャッター範囲速度
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
シャッター速度範囲 | 静止画撮影時:1/8000-30秒 動画撮影時: 1/8000-1/4秒 | 静止画撮影時:1/4000-30秒 動画撮影時:1/4000-1/4秒 |
シャッタースピードの範囲は「α7Ⅽ」に比べ「α7Ⅳ」が僅か速くなりました。
手ブレ補正
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
手振れ補正機能 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 | |
補正効果 | 5.5段 | 5段 |
「α7Ⅽ」では補正効果が5.0段方式でしたが「α7Ⅳ」は5.5段の補正効果を実現し、上位モデルに搭載されている高精度な手ブレ補正ユニットとジャイロセンサーを搭載されました。
動画性能
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
動画記録形式 | XAVC S、XAVC S-I、XAVC HS、4:2:2 10bit | |
4K撮影 | 60P、24P | 30P、24P |
手振れ補正機能 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 | |
補正効果 | 5.5段 | 5段 |
α7Ⅳで大きく変化したのは動画性能です。
ダイアル部分が静止画、動画の変更が直ぐできるようになった様に、写真・動画の両立機としてα7Ⅳは躍進しました。
4K動画は4K60pの動画記録が可能になり、動きの速い被写体でも、自然でなめらかな映像を記録できるようになりました。
さらに、この高解像4K記録に、α7 IVの優れたAF性能、階調・色再現性を組み合わせることでより高画質の動画を撮影することが可能となりました。
4K(QFHD:3840 × 2160)映像に必要な画素数の約3.3倍(7K相当)の豊富な情報量を凝縮して4K映像を出力するため、細部まで高画質な動画を撮影できます。
また、進化した手ブレ補正や新画像処理エンジンBIONZ XRが、手ブレ量を高精度に検出し光学的に補正することで、圧倒的に安定した動画撮影が可能になりました。
α7Ⅳで初めて、動画撮影時の動物や鳥のリアルタイム瞳AFに対応しました。
静止画撮影時と同様に、あらかじめ検出対象を動物もしくは鳥に設定しておくことで、動きのある動物や飛んでいる鳥、止まっている動物や鳥の瞳を高速・高精度に自動検出し、追随します。
連続撮影時間
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
使用電池 | NP-FZ100 | |
撮影可能枚数・時間 | 静止画:約520枚 動画:約100分 | 静止画:約680枚 動画:約140分 |
「α7Ⅳ」は性能が向上した分、連続で撮影できる時間は減少しました。
「α7Ⅽ」はコンパクトな分、連続で撮影できる時間が向上しました。
α7c、α7Ⅳは○○な人におすすめ
・性能で選ぶなら「α7Ⅳ」。
・コンパクト差で選ぶなら「α7Ⅽ」。
・約10万円の差をどう考える。
性能で選ぶなら「α7Ⅳ」
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
画像 | ||
カメラ性能 | ||
画像処理エンジン | BIONS XR | BIONS X |
カメラ有効画素数 | 約3300万画素数 | 約2420万画素 |
総画素数 | 約3410万画素数 | 約2530万画素 |
検出素子 | ExmorR CMOS センサー | |
検出方式 | ファストハイブリッドAF | |
測距点数 | 759点 | 693点 |
瞳AF | 人物、動物、鳥 | 人物、動物 |
シャッター速度範囲 | 静止画撮影時:1/8000-30秒 動画撮影時: 1/8000-1/4秒 | 静止画撮影時:1/4000-30秒 動画撮影時:1/4000-1/4秒 |
連写速度 | 最大約10コマ/秒 | |
ISO感度(推奨露光指数) | 静止画:ISO100-51200 動画:ISO100-51200 | |
総ドット数 | ファインダー: 3,686,400ドット 液晶モニター: 1,036,800ドット | ファインダー: 2,359,296ドット 液晶モニター: 921,600ドット |
動画記録形式 | XAVC S、XAVC S-I、XAVC HS、4:2:2 10bit | |
4K撮影 | 60P、24P | 30P、24P |
手振れ補正機能 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 | |
補正効果 | 5.5段 | 5段 |
2つの購入で迷っている場合、性能面を優先したいのであれば「α7Ⅳ」です。
コンパクト差で選ぶなら「α7C」
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
画像 | ||
外観・寸法 | ||
質量(本体のみ) | 約573g | 約424g |
質量(バッテリー+SDカード) | 約658g | 約509g |
外形寸法 | 約131.3×96.4x79.8㎜ | 約124.0×71.1×59.7㎜ |
液晶モニター | 7.5㎝ | |
モニター可動方式 | バリアングル | |
メニュータッチ機能 | ○ | × |
シャッター閉鎖機能 | ○ | × |
コンパクト差で選ぶのであれば「α7Ⅽ」です。
世界最小・最軽量だけあって、大きさや重さにはかなりの差があります。
約10万円の差をどう考える
α7Ⅳ | α7C | |
---|---|---|
メーカー商品希望価格 | 約33万円 | 約24万円 |
最新価格 | 約30万円 | 約20万円 |
もし性能面で「α7Ⅳ」を購入する場合、約10万円の差額に見合うものか考慮するべきです。
判断は人それぞれなので考え方次第です。