SONYのミラーレスカメラはフルサイズとAPS-Cの2種のセンサーサイズのカメラがあり、どちらの機種も人気が高いです。
その中でもフルサイズのα7シリーズは絶大の人気を誇っています。
レンズ交換式カメラを購入した際に大きく悩むのは、どの種類のどのレンズを購入するかではないでしょうか。
レンズの中でも特に汎用性が高いのが標準ズームレンズです。
そこで今回は、レンズの最高峰である「大三元レンズ」に絞ってSONYのフルサイズの標準ズームレンズを比較・紹介していきます。
●大三元レンズとは
●SONYのEマウントについて、メーカー
●SONYのフルサイズ用、標準ズームレンズを比較
大三元レンズとは
そもそも大三元レンズとは…
ズームレンズでレンズ全域で開放F2.8通しのレンズ
開放F2.8
F値とはレンズの絞り部分の調節に関わっており、一般的に光の量を調整しています。
F値が小さければ明るくボケ感のある写真や動画を撮影することができます。
特にレンズ全域でF2.8で撮影できるものは最高峰の大三元レンズと言われます。
Eマウントとは
Eマウントレンズとは…
SONYのミラーレス一眼レフカメラのフルサイズ・APS-Cに対応しているマウントです。
レンズの種類には、フルサイズ用とAPS-C用のレンズがあり、フルサイズ用であればAPS-Cに装着しても撮影が可能です。
また、APS-C用もフルサイズのボディでAPS-C撮影に設定すれば撮影可能です。
Eマウント採用のサードパーティー
会社 | 概要 |
---|---|
TAMRON | 埼玉県に本社を置き、一眼レフ、ミラーレスカメラのレンズを製造販売している。 |
SIGMA | 神奈川県に本社を置き、多様なレンズを発売している。カメラボディも発売していたが2018年に販売終了した。 |
Carl Zeiss | 顕微鏡の光学技術をレンズに搭載しているドイツメーカー。SONYとは連携して数多くのレンズを共同開発している。 |
Voigtlander | オーストリアで創業し、現在はドイツに移転した光学機器メーカー。1999年以降には交換式レンズの開発も行っている。 |
トキナー | 東京に本社を置く、一眼レフやミラーレスカメラの交換レンズを販売している。 |
サムヤン | 韓国のデジタルカメラおよびビデオカメラのサードパーティーレンズを製造している。 |
LAOWA | 中国の一眼レフ、ミラーレスカメラの交換レンズを数多く製造している。 |
SIRUI | 中国のカメラ製造メーカー。主に三脚を製造するカメラ周辺機器からレンズを販売している。 |
中一光学 | 中国のカメラ製造メーカー。レンズだけでなく、マウントアダプターの開発を行っている。 |
Eマウントレンズはサードパーティーが多いです。
特にSIGMAやTAMRONなどは数多くのEマウントレンズを販売しており、純正なのかサードパーティーレンズを選ぶのか悩ましいです。
比較、おすすめする大三元・標準ズームレンズ
メーカー | 商品 |
---|---|
SONY純正 | SEL2470GM |
TAMRON | |
SIGMA | SIGMA 24-70mm F2.8 DGDN Art |
SEL2470GM
SEL2470GM | |
---|---|
メーカー | SONY純正 |
発売年数 | 2016年 |
SONY純正のレンズ。最高クラスGMasterレンズ。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 | |
---|---|
メーカー | TAMRON |
発売年数 | 2021年 |
TAMRONが2021年末に発売した大三元標準ズームレンズの中では最も最新のレンズ。
SIGMA 24-70mm F2.8 DGDN Art
SIGMA 24-70mm F2.8 DGDN Art | |
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メーカー | SIGMA |
発売年数 | 2019年 |
SIGMAのクラス最高性能大口径レンズ。
比較一覧表
SEL2470GM | TAMRON 28-75mm | SIGMA 24-70mm | |
---|---|---|---|
メーカー | SONY | TAMRON | SIGMA |
マウント | SonyEマウント | SonyEマウント | SonyEマウント |
商売小売価格 | 305,800円(税込) | 123,200円(税込) | 148,500円(税込) |
Amazon価格 | 247,800円(税込) | 85,000円(税込) | 109,000円(税込) |
寸法 | 87.6×136㎜ | 75.8×117.6㎜ | 87.8×124.9㎜ |
フィルター径 | 82㎜ | 67㎜ | 82㎜ |
重量 | 886g | 540g | 830g |
焦点距離 | 24₋70㎜ | 28₋75㎜ | 24–70㎜ |
F値 | 開放F2.8 | 開放F2.8 | 開放F2.8 |
最小絞り | F22 | F22 | F22 |
絞り羽根 | 9枚 | 9枚 | 9枚 |
円形絞り | ○ | ○ | ○ |
最短撮影距離 | 38㎝ | 広角:18㎝ 望遠:38㎝ | 広角:18cm 望遠:38cm |
最大撮影倍率 | 0.24倍 | 広角:0.27倍 望遠:0.41倍 | 広角:0.29倍 望遠:0.45倍 |
画角 | 広角:84° 望遠:34° | 広角:83° 望遠:29° | 広角:84° 望遠:34° |
価格
SEL2470GM | TAMRON 28-75mm | SIGMA 24-70mm | |
---|---|---|---|
商売小売価格 | 305,800円(税込) | 123,200円(税込) | 148,500円(税込) |
Amazon価格 | 247,800円(税込) | 85,000円(税込) | 109,000円(税込) |
価格はTAMRONが一番安く、次にSIGMA、やはりSONY純正が一番高い値段がします。
寸法・重量
SEL2470GM | TAMRON 28-75mm | SIGMA 24-70mm | |
---|---|---|---|
寸法 | 87.6×136㎜ | 75.8×117.6㎜ | 87.8×124.9㎜ |
フィルター径 | 82㎜ | 67㎜ | 82㎜ |
重量 | 886g | 540g | 830g |
寸法・重量・フィルター径から軽量でコンパクト化をより意識したTAMRONとフィルター径を大口径して性能面を第一優先としたSONY純正とSIGMAという印象です。
これに関しては使う人が性能かコンパクトさのどちらを優先したいかによって決まり、優劣が着けれません。
焦点距離・F値
SEL2470GM | TAMRON 28-75mm | SIGMA 24-70mm | |
---|---|---|---|
焦点距離 | 24₋70㎜ | 28₋75㎜ | 24–70㎜ |
F値 | 開放F2.8 | 開放F2.8 | 開放F2.8 |
最小絞り | F22 | F22 | F22 |
絞り羽根 | 9枚 | 9枚 | 9枚 |
円形絞り | ○ | ○ | ○ |
焦点距離はSONY純正とSIGMAが24₋70㎜の標準ズームで良く使用される距離、TAMRONが28₋75㎜と珍しい焦点距離。
大三元レンズを選抜して比較しているため、全て開放F2.8通し、絞り羽根も9枚で円形絞りの機能も付属している。
最短撮影距離・画角
SEL2470GM | TAMRON 28-75mm | SIGMA 24-70mm | |
---|---|---|---|
最短撮影距離 | 38㎝ | 広角:18㎝ 望遠:38㎝ | 広角:18cm 望遠:38cm |
最大撮影倍率 | 0.24倍 | 広角:0.27倍 望遠:0.41倍 | 広角:0.29倍 望遠:0.45倍 |
画角 | 広角:84° 望遠:34° | 広角:83° 望遠:29° | 広角:84° 望遠:34° |
最短撮影距離と最大撮影倍率はSIGMAが僅かにTAMRONより被写体をより近く、ダイナミックに撮影することができます。
画角に関しては殆ど変化はなく、そもそも優劣が着けにくいです。
比較まとめ
○価格はTAMRONが10万円を切る安さ。
○SONY純正は20万円越えと高いが性能を第一優先に。
○SIGMAは高性能を維持して値段を抑えるコスパが良いレンズ。
○軽くて軽量がTAMRON、性能を第一優先がSONY純正とSIGMA。