レンズ交換式カメラの一眼レフカメラやミラーレスカメラは長年デジタルカメラの主流になっています。
スマートフォンの流行により、レンズ交換式カメラの売上げは減少しましたが、YouTubeやInstagramによって高性能なカメラがほしい人も増えています。
そこで今回は、2023年現在の一眼レフ・ミラーレスカメラのシェアランキングについて紹介していきます。
●2023年最新 2022年年間 一眼レフシェアランキング
●2023年最新 2022年年間 一眼レフシェアランキング
●2023年最新 2022年間 交換用レンズシェアランキング
2023年最新 年間一眼レフのシェアランキング
2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Canon | 76.8% | 59.8% | 51.9% | 56.3% | 57.4% | 61.1% | 63.3% | 56.2% |
Nikon | 17.2% | 33.9% | 44.8% | 41.1% | 39.9% | 34.4% | 31.6% | 36.7% |
まずは一眼レフカメラのシェア率をBCNランキング(※1)を参考にして紹介していきます。
一般的に一眼レフカメラはCanonもしくはNikonのイメージが強いと思う方が多いのではないでしょうか。
長年一眼レフカメラは、CanonとNikonが市場の約95%を占めています。
今年の出来事としてはNikonが過去最低のシェア率に低迷したことです。
その理由としてNikonは、2021年に一眼レフカメラの国内生産が終了、また約2年新作を発売していない状況です。
2025年には完全に一眼レフカメラから撤退することが発表され、スマートフォンの普及による収入減少やミラーレスカメラへの完全移行によるものだと思われます。
今後の一眼レフカメラの立ち位置が気になるところです。
※1BCNランキング
引用:https://www.bcnretail.com/research/detail/20220105_259352.html
2023年最新 年間ミラーレスカメラのシェアランキング
2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SONY | 29.4% | 32% | 27.4% | 25.9% | 22.7% | 20.2% | 17.9% | 24.8% |
Canon | 31.4% | 28.2% | 23.8% | 30.9% | 31.9% | 21.3% | 18.5% | 13.6% |
OLYMPUS | 14.3% | 12.7% | 23.3% | 23.4% | 23.5% | 27.7% | 26.8% | 34.5% |
ミラーレスカメラは一眼レフカメラとは違い、Canon、SONY、OLYMPUSの3強です。
2023年はCanonが3年ぶりに1位へ返り咲き、SONYが3年連続1位を逃して2位となり、それに続きOLYMPUSという結果になりました。
昨年に比べ、SONYとCanonの順位と比率が入れ替わり、OLYMPUSが少し上昇、SONYとCANONの2強時代は変わりなしです。
今後もこの状況が続くのか、それともOLYMPUSが盛り返すのか、ミラーレスカメラの参入に遅れたNikonが追い上げるのか気になるところです。
少し、SONYとCanonの2強になった理由にいつて触れていこうと思います。
Canon・SONYの2強時代の理由
① ラインアップの多さ
ラインアップ数 | |
---|---|
SONY | 35台 |
OLYMPUS | 30台 |
Canon | 19台 |
Nikon | 20台 |
まず初めに、ラインアップの多さが挙げられる。
一番多いのはSONYの35台、続いてOLYMPUSの29台、ミラーレスカメラの参入に遅れたCanonとNikonは10台以上の差があります。
SONYが一番多い理由は2010年から、ミラーレスカメラを発売し、毎年のように新作を発売していました。
やはり、ラインアップが多いのはカメラ売れる一つの基準ではないでしょうか。
OLYMPUSが2番目に多い理由はミラーレスカメラの歴史に繋がります。
ミラーレスカメラは一眼レフカメラから「ミラー(鏡)」を外したカメラのことを指し、一眼レフカメラから開発されました。
2008年に初めてミラーレスカメラを開発したのが「マイクロフォーサーズ」のパナソニックとOLYMPUSです。
先ほど挙げた、BCN AWARDでも2011年から2018年の間に6度のシェア1位を獲得しています。
ちなみに、SONYは2010年に初めてミラーレスカメラを発売しています。
CanonとNikonのラインアップ数が少ないのは、ミラーレスカメラの参入に遅れたのが大きな影響を与えています。
Canonは2012年に初めてミラーレスカメラを発売し、OLYMPUSやパナソニックに比べると約4年も遅れてしまいました。
一眼レフカメラに類似するミラーレスカメラがCanon、Nikonの2強ではないのは歴史的背景に付随しています。今後の動向が気になるところです。
② 2022年のミラーレスカメラの新発売台数
2022年 | 2021年 | |
---|---|---|
SONY | 1台 | 3台 |
Canon | 2台 | 1台 |
Nikon | 1台 | 2台 |
2022年に発売されたミラーレスカメラの台数はCanonが一番多く2台、SONY、Nikonが1台という結果になりました。
2020~2021年は、各メーカー最上位モデル・フラッグシップを発売するメーカーが多数ありましたが、2022年は比較的動きが少なかったように感じます。半導体不足、Covid‐19の影響はあるかもしれません。
③ 大人気機種「α6400」の発売中止
発売から約4年が経過したSONYのAPS‐C機である「α6400」。
2021年、年間ミラーレスカメラの売り上げランキングではα6400のレンズキットが1位と4位を獲得し、現在でもとてつもない人気です。
商品名 | |
---|---|
1位 | α6400 ダブルズームレンズキット ブラック SONY |
2位 | EOS Kiss M2 ダブルズームキット ホワイト Canon |
3位 | EOS Kiss M ダブルズームキット ホワイト Canon |
4位 | α6400 ダブルズームレンズキット シルバー SONY |
5位 | VLOGCAM ZV-E10 パワーズームレンズキット ブラック SONY |
6位 | EOS Kiss M2 ダブルズームキット ブラック Canon |
7位 | EOS Kiss M ダブルズームキット ブラック Canon |
8位 | X-A5 レンズキット シルバー FUJIFILM |
9位 | PEN E-PL10 EZ ダブルズームキット ホワイト OLYMPUS |
10位 | X-A5 レンズキット ブラウン FUJIFILM |
しかし、半導体不足により2021年11月よりSONY公式ストアでの発売が中止となりました。
2022年6月に発売再開をしたものの、半年間の影響は大きいです。
個人的にはα6400の発売中止がシェア率の低下の一番の原因だと考えています。
2023年最新 2022年間 交換用レンズシェアランキング
2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | |
---|---|---|---|---|
SONY | 16.4% | 17.2% | 15.9% | 16.9% |
Canon | 15.9% | 17.7% | 18.3% | 19.9% |
SIGMA | 14.5% | 12.6% | 14.9% | 14.4% |
一眼レフカメラやミラーレスカメラに欠かせないのが交換用レンズ。
交換用レンズのシェア率は今年を含め4年間はSONY・Canon・SIGMAが3位までにランクインしている。
一眼レフカメラやミラーレスカメラとは違い、交換用レンズは競争率が高いのは特徴的。
その理由は、CanonやSONYのカメラレンズは自社だけでなく、サードパーティー制のレンズを他者から発売しています。
そのため、サードパーティー制のレンズを中心に発売しているSIGMAが3位にランクインしているほどです。